長引く風邪は本当に困りますよね。
咳だけ残ってなかなか取れなかったり、倦怠感が続いたり、いまいち食欲が出ないという人もいます。
後期の風邪には体力を回復させる漢方薬を飲みましょう。
長引く風邪に効果的な漢方薬は?
「麦門冬湯」(ばくもんどうとう)という漢方薬があります。
から咳が出たり、痰の切れが悪かったり、強く咳きこんだるする場合に効果があります。
これは、麦門冬という生薬が、肺を潤し咳を鎮め痰を出やすく作用があるからです。
風邪をひき熱が出ると、体は水分不足になってしまいます。
そうすると体が乾燥したような状態になり、気管支等に影響が出てきます。
それが、咳や痰となって表れてきます。
風邪をひいたら良く水分を取りましょうと言われるのも理由がありますね。
「補中益気湯」(ほちゅうえっきとう)という漢方薬もおすすめです。
風邪が長引くことで、倦怠感が残ったり、微熱があったり、食欲不振ということもあると思います。
これらの症状改善に「補中益気湯」を処方されることがあります。
この漢方薬で、体の緊張をほぐし、胃腸の働きを高め、血のめぐりを良くして体力回復を目指します。
病後や術後にも良いとされています。
長引く風邪とはどういう状態?
風邪は1年中ひく可能性がある病気です。
ウイルスは常に私たちの周りにいますが、免疫力が高まっていれば、ウイルスにさらされても抵抗できます。
睡眠不足、ストレス、疲労など、様々な原因で免疫力が低下すると、風邪のウイルスに負けてしまい発症してしまいます。
大抵の場合、発症しても3日ほどで良くなります。
それでも治らない場合は、風邪が長引いている状態と言えるでしょう。
こじらせると厄介です。たかが風邪と思わずに、怪しいと感じたらすぐに対策を講じましょう。
長引いてもよく養生すれば、2週間ほどで良くなるはずです。
もし2週間以上も風邪と思わ思われる症状が続く場合は、他の病気の可能性も出てきますので要注意です。
肺炎、気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎(蓄膿症)などが考えられます。
持病を持っておられる方でしたら、その病気が悪化する恐れもありますので、早めの受診をお勧めします。
すぐ治る人と長引かせてしまう人の違いは何?
普段の生活習慣はとても大切です。
普段から質の高い生活を心がけている人は、免疫力が高く、風邪にかかりにくいだけでなく、かかったとしても回復が早いです。
逆に生活習慣が乱れていると、免疫力が低下する原因を作ってしまします。
ウイルスにさらされて発症し、体温が低下し血行が悪くなり、治りが悪くなります。
そのためよく言われているように、十分な睡眠をとり、バランスの取れた食事をし、よく体を暖めて血行を良くしましょう。
風邪をひいてしまったとしても、これらに注意すれば免疫力を向上させて早めに回復できるでしょう。
漢方薬の飲み方は?
水は白湯で飲みましょう。
コーヒーやお茶と飲むと効果が弱まりますので避けましょう。
漢方薬は西洋薬と違って、食前又は食間に服用するのがほとんどです。
空腹時に飲むと覚えましょう。
食後に飲むと胃の中で他の物と混ざってしまします。
より効果を上げるためにも食前等の空腹時に飲みましょう。
もちろん、飲み忘れた場合は食後でも構いません。飲まないよりいいです。
たまにこんな意見を聞きます。
「漢方は副作用がないからいいんだ!」・・・
本当でしょうか?
答は誤りです。
確かに自然植物から作られたものとはいえ、薬です。副作用はあります。
そして乱用すると害を及ぼし毒となります。
処方された量を守って飲みましょう。
副作用に関しては医師や薬剤師から説明を受けることができます。
また体に不調を感じた場合も我慢せずに相談しましょう。
まとめ
「良薬口に苦し」
漢方薬は本当においしくないですね。
匂いを嗅いだだけで体に効いてきたような気になってしまうのは私だけでしょうか。
鼻をつまんで飲めと言われてもおぼれそうになるし、本当にあの味は何とかならないのだろうかと思ってしまいます。
そんな漢方薬を飲まなくても済むように、日頃から生活内容の改善を心がけようと決意を新たにした今日この頃です。